イギリスで教育を受けるということ
2020.12.29
- 英国の中学・高校へ日本から留学する場合、単身留学受け入れ校は『INDEPENDENT SCHOOL 私立学校』のみ。保護者の転勤に伴う渡英以外での公立校への単身留学は認められていません。
- イギリスには1,500以上の『INDEPENDENT SCHOOL』があります。
- INDEPENDENT SCHOOLはその名の通り、国から全く経済的支援を受けない独立した教育機関です。
- 元々、富裕層/貴族の子女の教育のために作られたという経緯があり、指導者育成の性格を色濃く持っています。授業料は、年々上昇の傾向にあり、授業料と寮費だけでも年間30,000ポンド(日本円で約550万円)する学校がほとんどです。
- 他の英語圏諸国への公立校への正規留学後比べると、留学にかかる費用はかなり高額になります。
- 新学年が9月から始まる三学期制。状況によっては、学期途中からの入学も可能ですが、原則的には9月入学です。
- 日本の学校を三月に終えて、5か月間の語学研修を受けたのち新学期から入学できるように計画するのがベストです。
AUTUMN TERM |
秋学期 |
9月初旬から12月中旬 |
別名 MICHAELMAS TERM |
SPRING TERM |
春学期 |
1月初旬から3月中旬-下旬 |
別名 LENT TERM |
SUMMER TERM |
夏学期 |
4月上旬から7月中旬 |
|
- 各学期には、HALF TERMと呼ばれる1週間の休暇があります。
- 学校によっては奨学金制度を敷いているケースもありますが、日本から突然エントリーして『奨学生』になれるケースは皆無。
- ただし、学年を重ねていくに従って、成績次第では奨学金を受け得る可能性も。
INDEPENDENT SCHOOLは社会のリーダーを育てることを目的にしています。
INDEPENDENT SCHOOLに在籍するのは英国のこどものわずか | 7% |
英国の法曹界のうちiNDEPENDENT SCHOOL出身者は | 80% |
英国陸軍の高級将校のうちINDEPENDENT SCHOOL出身者は | 80% |
英国の医師のうちINDEPENDENT SCHOOL出身者は | 55% |
INDEPENDENT SCHOOLからOXBRIDGEに進学するのは | 50% |
英国の政治家のうちOXBRIDGE出身者は | 33% |
学年 |
年齢 |
名称 |
備考 |
|
4歳 |
PRE-PREP SCHOOL |
別名 RECEPTION |
YEAR 1 |
5歳 |
PREPARATORY SCHOOL |
別名 MIDDLE SCHOOL |
YEAR 2 |
6歳 |
|
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YEAR 3 |
7歳 |
SENIOR SCHOOL |
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YEAR 4 |
8歳 |
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YEAR 5 |
9歳 |
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YEAR 6 |
10歳 |
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YEAR 7 |
11歳 |
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SECONDARY EDUCATION |
YEAR 8 |
12歳 |
|
SECONDARY EDUCATION |
YEAR 9 |
13歳 |
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SECONDARY EDUCATION |
YEAR 10 |
14歳 |
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GCSE PROGRAMME |
YEAR 11 |
15歳 |
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GCSE PROGRAMME |
YEAR 12 |
16歳 |
SIXTH FORM |
LOWER SIXTH for A-LEVEL |
YEAR 13 |
17歳 |
SIXTH FORM |
UPPER SIXTH for A-LEVEL |
SECONDARY SCHOOLの1年目を『YEAR 7』と呼ばずに『FIRST FORM』と呼んでいたことから、YEAR 12からをSIXTH FORMと呼ぶようになりました。
07:30 | 起床 |
08:00 | 朝食 |
08:45 | 授業開始 |
10:00 | 休憩 |
10:30 | 授業開始 |
13:00 | 昼食 |
14:00 | 授業開始 |
16:00 | 授業終了 |
16:30 | 自習時間(予習/復習)または課外活動 |
18:30 | 夕食 |
19:30 | 自習時間(予習/復習)または課外活動 |
22:00 | 就寝(年齢によって異なります) |
- 多くの学校では、週1回午後をフリーにしています。
- 週末は朝食が08:30~09:00ごろの遅い時間から始まります。
- 土曜日に授業がない場合は、サッカー、ラグビーホッケー等の校内および学校対抗の試合が行われることもあります。
- 週末に、友人同士で買い物に行ったりすることもよくあります。
- 日曜日の朝には礼拝があり、午後には校外学習に出かけることもあります
- ハウスマスターと呼ばれる寮長が、寮を円滑に運営しています。ハウスマスターは二棟の寮を管轄する場合もあります。
- 多くの場合、寮長とその家族が一緒に住んでいます。
- 学内には、マートンと呼ばれる看護師が常駐していて、医療面での必要に応じて応急処置にあたります。
- 必要と判断された場合は、地域のドクターや病院の診断を仰ぎ治療してもらうことになります。
- 寮の部屋は、低年齢の場合は8名から10名で1室を使い、高学年の生徒には二人部屋あるいは1人部屋が与えられます。
- 貴重品や現金は、自室には置かず、校内銀行やハウスマスターに預けます。
- 留学生の場合、事前に学校に送金をしておけば週単位でお小遣い(一般的に10ポンドから15ポンド)を渡してくれます。
- TVは共同のリビングルームで視聴できます。
- 共同キッチンでは、紅茶、コーヒー、ココアなどの飲み物や、軽いスナックやサンドイッチなどを作ることができます。
- 制服は学内のスクールショップ(TUCK SHOP)あるいは、ロンドンや地元の学校指定のお店で購入できます。
- 白のシャツなどは、既製品を利用しても良いので、日本から持って行っても構いません。
- 制服類にはすべて生徒の氏名タグをつけなければなりません。
- 制服は学内のスクールショップ(TUCK SHOP)あるいは、ロンドンや地元の学校指定のお店で購入できます。
- 白のシャツなどは、既製品を利用しても良いので、日本から持って行っても構いません。
- 制服類にはすべて生徒の氏名タグをつけなければなりません。
- 普段着(カジュアルウェア)着用は、授業が終わった後や、週末の学内のみに限られているので、あまり着る機会がありません。
- ほとんどの学校では、学外に出かけるときは、必ず制服着用が義務付けられています。
- ほとんどの学校は英国国教会かカソリックに属しているので、チャペルで週2~3回の礼拝が行われます。
- 他の宗教に属している生徒は礼拝の出席を強制されることはありません。